私たちは、無意識のうちにさまざまな固定観念を構築しています。「幸せは多くの苦労を重ねて、やっと手に入るもの」という考えも、この固定観念の一つと言えるでしょう。しかし、固定観念の中には「ただの思い込み」が含まれているケースも多いです。幸せになる近道をせっかく見つけたのに、このような思い込みが邪魔をして魂の幸せを阻むこともあります。人によって幸せの基準は異なりますが、あなたのマインド次第で幸せの定義は大きく変えることが出来ます。

幸せについて考える際、多くの人は「あの商品を手に入れたら幸せ」、「あの目標を達成できたら幸せ」など、外的要因と結び付けて考えてしまいがちです。しかし、これは賢い考え方とは言えません。人が幸せに生きる上で最も一番大切なのは「心の状態」という内的要素であることを覚えておきましょう。

その証拠に、どれだけビジネスで成功していて莫大なお金を稼いでいたとしても、現状に満足し切れず、ストレスを抱えて苦しむ人もいます。多くの人は、常に高い目標を掲げ、足りない部分にばかり目を向ける癖がついていて、足元にある幸せになかなか気がつけないものです。
その一方で、外的要因だけにとらわれず、現状から幸せを見つけ出せる人もいます。今、自分が持っているもののありがたさにフォーカスできるか否かが、幸せか不幸せかを決めるのです。

毎日寝る前に、今日起きた幸せなこと、ありがたいことを感謝ノートに書き込みます。箇条書きで10個考えてみましょう。もっと思いつくのであれば、10個以上書いてもかまいません。書き終えたら、それぞれの項目に対して「ありがとう」とつぶやきます。

当たり前の日常がどれだけ恵まれているのかも、感謝の習慣がなければなかなか気付けないものです。感謝ノートは、日々のささやかな幸せを実感するきっかけになるでしょう。

・今日の晩御飯がおいしかった
・雨の予報だったが、通勤時間は降られなかった
・仕事が大きなトラブルがなく終わった
・会社の同僚と楽しく会話できた
・今日のメイクをほめられた
・帰宅後ゆっくり過ごすことができた
・たまたま読んだ漫画が面白かった
・なんとなく見た動画の子猫に癒された
・今日も家族全員健康に過ごせた

特別な出来事ではなく、日常に存在する小さな幸せでかまいません。毎日同じような内容が続いても大丈夫です。感謝の気持ちを常に拾い集める癖をつけ、継続してノートを書くようにしましょう。