夫婦仲が良くなく、不満を強く感じているけど、離婚までには至らないという夫婦は多いのではないでしょうか。そんな中、どうして結婚したのか、カルマが関係しているのか、と悩む相談者さんから質問をいただきました。
- 人生相談
- 2020年4月17日
32年間愛情を感じない結婚生活 犠牲者マインドとカルマの違い
こちらの投稿は「スピリチュアルな人生相談」として、礒が視聴者やメルマガ読者からの質問に、YouTubeで音声にて答えたものを文字起こししたものです。そのままの表現で掲載しているため、全て口語調になっております。あらかじめご了承下さい。
結婚とカルマの法則
夫がアスペルガーです。 32年間愛情を感じずストレスばかり。 なぜ結婚を?私のカルマは何?
私は61歳の主婦です。質問は結婚生活の問題であり、夫の性格についてです。病院での診断はありませんが、夫は多分アスペルガーといわれる発達障害だと思います。
32年間の結婚生活を通して愛情や心の通い合い、尊敬や信頼を全く感じることができずに、ストレスばかりを感じてきました。
この人はどうしてこんなに意地が悪いのだろうか、気持ちを理解してくれないのだろうか、と悩んで離婚を考えない時はありませんでした。
アスペルガーで大人として社会人として、立派に生活している人は多分大勢いると思いますが、一緒に生活する家族にとっては非常に困難を感じる相手です。
発達障害の考え方でいうと、脳機能の障害ということらしいのですが、私は障害のあるお子さんに対する放課後の保育の仕事を数年していたので、障害のあるお子さんのことを少しは理解できます。
ダウン症や知能に発達障害のあるお子さんは困った行動を取ることが多いですが、純真さがどの子も際立っているように感じています。特にダウン症のお子さんは、感情面でとても情感豊かで、惹きつけられることがあります。
アスペルガーのお子さんはとても少ないですが、感情面での交流ができないという特性があり、親しい関係で接する相手にとってとても困難な状況になります。だから、一人前に働いている立派な紳士淑女にアスペルガーが多いのかもしれません。
なぜこのような特性を持って生まれてくるのだろうか、このような人と結婚してしまった自分は何のカルマを解消するという問題を与えられているのだろうか、と本当に悩み苦しみ考えてきました。
確かに若い頃の私は依存症なところがあり、男性に頼りたいと思っていました。
ところが夫は、全く頼れることも甘えることもできない相手です。自分で考え、自分で決めていかなければ何も始まりませんが、おかげで依存症的な性格は改善されてきたかもしれません。このような私に人生の指針となるお言葉をいただけましたら大変嬉しく思います。
犠牲者マインドセットとカルマの違い
旦那さんがアスペルガーであることが問題ではありません。
Aさん自身が「なぜこのような人と結婚してしまったのか、そして自分は何のカルマを解消すればいいのか」と仰っているんですけれども、そもそも旦那さんと結婚する決断をしたのはAさんですよね。
なので、「どうして結婚してしまったのか」というのは、もしかすると、犠牲者マインドセットと言うのですが、少し受け身に物事を捉えている印象があります。
これは旦那さんの問題ではなく、この旦那さんと結婚を選択されたAさんの問題です。
その中で例えば、意地が悪いとか、気持ちを理解してくれない、と考えたということですが、その状況でAさんはどうしたいのか、というのが問題なんです。
そして、これまで32年間にわたって離婚は考えたけれども、離婚はしないという選択をされたわけですね。結婚し続けなきゃいけないという法律があったわけでもなく、Aさんが選んで結婚生活を続けられたんです。
直球かもしれないですが、ご自身の人生に責任を持つというマインドセットが一番大事だと思います。
魂の成長のために決断をする
「この人生は私が選び、私の決断の結果、今結婚している」「私の決断の結果、結婚生活を32年間続けた」と、これはとても大事なことだと思います。
私たちは、苦手なところがあると不幸に感じたり、得意なところが多いとそれを幸せに感じたりするときがあります。
「若い頃の私は依存症なところがあり、男性に頼りたいと思っていました。ところが夫は、全く頼れることも甘えることもできない相手です。おかげで依存症的な性格は改善されてきたかもしれません」と仰られたことが正にそうなのですが、
私たちは何のために生まれてきたかというと、魂の成長のためになんですよね。そしてAさんにとっては全く頼ることも甘えることもできない相手と結婚したことが、不幸を感じる原因かもしれません。
しかし、前世での行いによりカルマ解消というものがあるから、依存症的な性格が改善できたと考えることができますし、これは素晴らしい成長なんですよね。
アスペルガーの夫と結婚した意味
頼ることができなかったということで、不満に感じているかもしれませんが、依存症的なままでいるよりも、依存から脱却して、自分で考え自分で決める体質になった方が魂の成長という観点からは朗報です。
ときに成長の道は自分の一番望ましい道ではないんですね。今の時点では Aさんとっては不満だらけの結婚で、ずっと離婚を考えているかもしれませんが、お話しさせていただいた成長という観点からは、望ましい道ではなくとも、Aさんにとって最適の道だったのかもしれません。
そんな観点から見直してみてどう感じるか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「私はこれしかできなかった」と考える代わりに、「今この瞬間、私はどんな選択をすることもできる選択の自由がある、そして、その選択に伴う責任を負う必要もある」と考えましょう。
「自分が責任を負う限りは何を選んでもいいなら、私は何を選びたいのだろうか、後悔しない誰にも文句を言わない、そんな決断をするんだったらどんな選択をするだろうか」、とぜひご自身に問いかけてみて下さい。
そして、その環境で何を選ぶ自分であるのか、ということに意識を向けてみて下さい。
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スピリチュアルな人生相談「夫がアスペルガーです。 32年間愛情を感じずストレスばかり。 何故、結婚を?私のカルマは何?」