【相談者：恵美さん】

自分は現在35歳で、数年前に母を亡くし、兄弟もいないため、いわゆる天涯孤独となりました。

結婚の予定もなく、今後もなんとなく結婚しないだろうという気持ちでいます。諦めているというよりは、結婚しないのは自然な選択という、上手く説明が出来ないのですが、若いときから感覚としてそう思っていました。

ただ、母を亡くしてからは、母がくれた愛情を自分も子どもにつなげていきたい、せっかく育ててもらったのに、私の代で途絶えさせていいのだろうか、と考えるようになりました。

また、自分自身も母親になりたい、誰かのために人生を送りたいという願望が次第に大きくなってきています。

最近ではアメリカの精子バンクのサイトを見るようになり、オープンリレーションシップという制度を設けていることや実績の多さから真剣に検討しています。

やはり出産には期限がありますので、決断するなら近いうちにと思っています。ただ自分の考えは周りから受け入れられないだろう、という漠然とした不安もあります。

また、子どもが将来抱えるであろうジレンマを思うと踏み切れません。もう両親はいないので、反対する人はいません。もちろん友達に話せば驚かれるだろうから、誰にも話すつもりはありません。話したらどう思われるか、という不安もありますが。

私自身はカナダでの生活経験があり、さまざまな家族の形を見てきたので、こういった制度に偏見もありませんが、やはり、日本ではまだ受け入れられづらい状況だと思います。

このような環境で子どもを持ちたいと思うことは自分のエゴなのでしょうか。

早速、質問に答えていきたいと思います。

「せっかく育ててもらったので私の代で途絶えさせていいのだろうかと考えるようになりました」とありますが、何かをしなきゃいけないと思う必要はないと思います。

「途絶えさせてはいけない」これは文化によってはそういう概念がない国もありますので、あくまで、恵美さんの気持ちとして、子どもを育ててみたいか、そうじゃないかのそこだけだと思います。

「母親になりたい。誰かのために人生を送りたいという願望が次第に大きくなってきています」ということが、ご自身の本当のお気持ちならば、これは恵美さんが魂レベルでやりたいことなのだと思います。

また、「日本では受け入れられないんじゃないか」ということで、子どもが将来抱えるジレンマなど心配されるのはわかります。

しかし、自分が魂レベルで本当にやりたいと思ったことをやった時は、生まれてくるお子さんにとっても最適な決断だったりするんですね。

どういうことかというと、例えば、恵美さんが精子バンクを含めてお子さんを産むために渡航されるとします。恵美さんが心からやりたいことだからです。

そしてその結果、生まれてくるときには、子どもというのは精子と卵子の結果であるというだけでなく、スピリチュアルな観点からすると、その身体にどの魂が入ってくるか、というプロセスも含まれているんですよね。

そうすると、その状況にぴったりの魂を神様が選んでくると考えてみて下さい。

こうした形態で子どもを持つということに対して、 日本の環境が整ってないと表現されていましたが、前例が1つ2つと増えていき、認知されれば、月日と共に新しい概念も広まっていく余地はあると思うんですね。

そして、多少の偏見があったとしても、それを乗り越えることが出来る魂がちゃんと選ばれてくると思って、この宇宙の仕組みを信じてみて下さい。ご自身が心からやりたいと思っているならば「やっていいんだ」と思うことが大切です。